こんにちは、くまさです。
ここまで株式を中心とした投資方法を書いてきましたが、今回は別の投資方法の提案をします。
前回までジュニアNISAを深堀してきましたが、ジュニアNISAは株式又は株式型投資信託やETFという性質上、長期では良くても短中期では相場に影響されやすいという弱点も持っています。
そこで今回は私からの提案として、私も取り組んでいる、株よりも短期で投資できるソーシャルレンディングについて紹介します。
・ソーシャルレンディングの特徴が知りたい方
ソーシャルレンディングって何?
ソーシャルレンディングとは
ソーシャルレンディング(以後SL)とは、インターネット上でお金を借りたい人と貸したい人を仲介するサービスです。
これによって投資家はお金を貸すことによって利息を得られ、お金を借りたい人は金融機関(銀行や信用金庫)に行かなくても、多数の人に募集をかけることによってお金を借りることができます。
事業をするためにお金を借りる時、一般的には金融機関(銀行、信用金庫など)で借りますが、簡単には借りられません。
と言うのも、銀行は顧客(私たち消費者含む)から預かったお金を減らさないようにするうえに従業員の給料や家賃などを支払い、さらに株主のために利益を最大化する義務があります。
信用金庫は利益を最大化する必要はありませんが、地域から集めたお金を大切に扱わないといけないということは同じです。
これらの理由から金融機関は簡単にお金を貸してはくれません。
これまでの付き合いの実績や借りたい理由、その人の資産状況などを総合的に加味して貸す・貸さないを判断します。
※消費者が使う住宅ローンは事業性融資ほど目線が厳しくないので割と簡単に貸してくれます。
SLの仕組み
SLの仕組みは意外とそこまで難しくないです。
簡単に言えばお金を借りたい人と貸したい人をSL業者が仲介するだけだからです。
①SL業者がお金を借りたい企業に募集をかける
②SL業者とお金を借りたい企業が条件(貸出期間や金利など)を決める
③上記②で決めた条件からSL業者の利益を引いた後、お金を貸したい人に募集をかける
流れとしては以上のような仕組みです。
私が利用しているクラウドバンクのHPから、この仕組みの図を下に貼ります。
SLの特徴
SLの特徴は以下です。
①小額から投資できる
②利回りは基本確定している
③基本的に値上がり益は得られない
④一度投資をすると途中でやめられない
⑤株と比べて事業者リスクは高い
⑥SLは総合課税の雑所得
上から解説します。
①小額から投資できる
案件にもよりますが、1万円などの少額から始められるものが多いです。
株などは一単元(~数万円)からしか買えないことが多いですが、SLは少額から始められることがメリットです。
始める時は少額からスタートしましょう。
②利回りは基本確定している
基本的に利回りは確定している案件が多いです。
利回りが確定しているので、投資してからいつ・いくら自分の手元にお金が返ってくるかを読みやすいです。(もちろん、しっかりと運用されていることが前提ですが)
③基本的に値上がり益は得られない
株の様に値上がり益が得られる案件はほとんどありません。
そのため株の様にうまくいけば大儲けということもありません。
④一度投資をすると途中でやめられない
株と違ってSLは流動性が皆無です。
株であれば買った後に「ちょっと思ってたのと違ったからやめよう」といって売却することができますが、SLは走り出したら途中で現金化することができません。
(途中で現金化することはできる商品も中にはありますが少ないです)
逆に言うと一度投資をすると諦めが付くので株以上に手間がかかりません。
一度投資をしたら覚悟を決めて気絶しておきましょう。
⑤株と比べて事業者リスクは高い
一番怖いのは事業者リスクです。
私が言う事業者リスクは意味として2つあります。
・仲介するSL業者自身のリスク
SL業者が不適切な事業運営を行うリスクがあります。
SL自体がまだ歴史が浅い投資方法ということもあり、不適切なSL業者を
完全にフィルタリングすることが難しいです。
・貸出先企業のリスク
貸出先企業の事業がうまくいかない、または不正を働いて貸倒になるリスクも
あります。
昨今はこの問題が取りざたされて集団訴訟も起きています。
株式や投資信託であれば株式を購入する企業に対して慎重な判断はしても、それを仲介する証券会社や銀行に対してはそこまで警戒しないと思います。
株式や投資信託は使っている金融機関が倒産したりしても、ある程度は保護されますからね。
しかしSL業者に預けたお金は保護する制度が無いので最悪全額失いかねません。
この「仲介するSL業者」のリスクがあるのがSLの特徴です。
大手グループ企業のSBIソーシャルレンディングですら問題が起きているので、このリスクはよくよく知ったうえで取り組むべきでしょう。(2021年5月現在)
⑥SLは総合課税の雑所得
税金について解説します。
株や投資信託は売却益を得たら譲渡所得、配当金や分配金を得たら配当所得という所得区分になります。
そして株や投資信託の譲渡所得や配当所得は基本的に源泉分離課税となります。
源泉分離課税なので本業の収入を特に気にする必要はありません。
それに対してSLは雑所得になる可能性が高いです。
(税理士でないのであまり断定的な言い方はできません・・私は雑所得として申告しています)
雑所得ということは総合課税となるので、本業の収入と合算して税率が決まります。
そのためSL以外の所得が高い方は税金が高くなり、所得が低い方は税金は安くなる、ないしは0になります。
そういう意味では、専業主婦などで所得が0なら確定申告で税金0にできておすすめです。
税法上、年間48万円まで所得を得ても基礎控除を使うことで税金を0にできるからです。
税金の基礎知識については別記事にします。
クラウドファンディングと何が違うの?
クラウドファンディングと似ているから、違いがよくわからないという方も多いですよね。
一言で言えばSLはクラウドファンディングの中の一部と思ってもらえれば良いです。
お金を集めるという意味ではクラウドファンディングも同じですが、クラウドファンディングはSLのように金銭の貸し借りをするもの、株式を投資家に渡すもの、募金のみのもの、集めたお金で商品を作り投資者に商品としてバックするものと色々あります。
SLはこの中でも金銭の貸し借りをするものになります。
図で書くと以下のようになります。

私の運用実績
始めたきっかけ
私は2018年頃に知って興味を持ち、2019年に東京でやっていた資産運用エキスポでSL業者のクラウドバンクの話を直接聞いてから始めました。
ある程度の期間を少額から運用してみてここまで2年ちょっと、キッチリ事故を起こさずに運用してくれています。
今はクラウドバンクだけではなく、SBIソーシャルレンディングの口座も作り、これまで問題なく運用できてます。
※2021年5月24日の発表でSBIソーシャルレンディングは事業撤退となりました( ;∀;)
どのくらい儲かったか?
2年ちょっと運用してきて、税引き前利益としては40万円くらいを得ることができました。
そして幸いなことに、一度も分配金の支払い遅延や元本の未償還もありません。
大体5~6%の利回りが多いので逆算すると総投資額は40÷0.055≒730万円くらいでしょうか。
もちろん一度にこのような大金を投入はしていません。
償還されたら他の案件に少額投資する、という手法でコツコツとやってきています。
(複利効果有)
注意点
私は割とSLを気に入ってるんですが、ここ1、2年は良い案件はクリック合戦でなかなか申し込むことはできません。
2021年5月現在は少し現金を余らせていること、雑所得を得たい事情があることから積極的にSLに投資したいのですが思うようにいかないのが現状です。
この話は別記事で書きます。
向いている人
私が考える、SLに向いている方は以下のような方です。
・利益をある程度読みながら投資したい方
・株やFXなどの相場変動に付き合いたくない方
・純資産の増加よりもキャッシュフローが欲しい方
・どちらかというと所得が少ない方
・クリック競争に勝つ意思と能力がある方
まとめ
ここまでSLについてざっと掴んでいただけましたでしょうか?
万人にお勧めできるものではないですが、「こういった金融商品もあるよ」程度に理解して頂くと投資の幅が広がります。
SLに限らずですが、あくまで投資は自己責任でお願いします。
参考に上で私が紹介したSL業者のリンクを貼っておきます。
(SBIソーシャルレンディングは事業撤退となりました)
SBIソーシャルレンディング
皆様のQOL向上に役立てて頂くと幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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