こんにちは、くまさです。
子育てしていると将来の教育費をどうやって準備するか悩みますよね。
学歴はインフレ化してますし、なんせデフレ下でも大学の学費は年々上がってましたしね。
しかし、国は子育て世代に優しい制度を作ってくれています。
それはジュニアNISAという制度です。
実はジュニアNISAは2023年で終了となるのですが、使いようによってはまだまだ使える制度です。
今回は教育費は貯めておきたいけど、ジュニアNISAって実際どうなんだろう?
と言う方のためにわかりやすくジュニアNISAについて解説します。
・ジュニアNISAの特徴がわかる
・どうせならお得な申し込み方法で申し込みたい
ジュニアNISAって何?
ジュニアNISAとは
ジュニアNISAとは国が用意した、投資の運用益に対して発生する税金を免除する制度です。
似たような制度にNISA、つみたてNISA、そして今回のジュニアNISAがありますが、今回のジュニアNISAは「子供の将来のためのお金を育てる」ことが制度の趣旨です。
そのためジュニアNISA口座を作れることができるのは18歳未満の子供となります。
ジュニアNISAとは、2016年度から始まった未成年者を対象とした少額投資非課税制度です。未成年者(0~19歳)を対象に、年間80万円分の非課税投資枠が設定され、上場株式、株式投資信託等の配当・譲渡益等が非課税対象となります。
金融庁HPより
ジュニアNISAの本質
繰り返しますが、ジュニアNISAの目的は投資で得た運用益に対してかかる税金を0にすることです。
つまりはジュニアNISA自体が金融商品というわけではありません。
あくまでも投資で増やすための補助的なものです。
(メラゾーマのような攻撃魔法ではなく、バイキルトのような補助魔法と思えばよいです)
さらにイメージしやすいように言うと、ジュニアNISAは様々な金融商品を入れられる箱です。
この箱の中に金融商品を入れて育てるイメージです。

ジュニアNISAで得られる具体的なメリット
成長した金融商品は最後現金化する時に利益が出ていると、本来であれば運用益の20.315%を国や自治体に税金という形で支払います。
これがジュニアNISAという箱の中で育てると利益は全て自分のものになる、というイメージです。

ジュニアNISAの特徴
ジュニアNISAの特徴は以下です。
①ジュニアNISAで運用できるのは日本株、外国株、投資信託、ETFなど。
現金や仮想通貨は不可。
②ジュニアNISAでは最大5年間、年間80万円まで新規で投資ができる
(最大にして400万円(=80万円×5年間))
③新規で80万円を投資できる期間はジュニアNISAを初めてから5年目の年末までか、2023年末までのどちらか短い方まで
④ジュニアNISAは投資開始期間から5年経っても継続管理勘定(ロールオーバー)をすれば最大で20年間(子供が20歳になるまで)非課税で運用できる
⑤ジュニアNISAの口座内のお金を一部だけ現金化するということはできない。どうしても現金をジュニアNISAの外に出して使いたいときはジュニアNISAを解約して全て現金化する必要がある(豚さんの貯金箱を壊して中のお金を取り出すイメージ)
⑥ジュニアNISAを運用開始から5年以内または2023年までに解約してしまうと、それまで運用していた利益に対して税金がかかってしまう
⑦ジュニアNISAを作ったらその口座を他の金融機関には移せない
順に解説します。
①ジュニアNISAで運用可能なもの

ジュニアNISAには何でも入れられるわけではありません。
現金や仮想通貨はジュニアNISAで運用できません。
ジュニアNISAで運用できるのは以下です。
(他にも細かい金融商品はありますが、あまり身近でないので割愛します)
・日本株
・外国株
・投資信託
・ETF
・REIT
②ジュニアNISAの投資可能額と新規投資期間

毎年80万円までジュニアNISAで新規投資ができます。
より分かりやすいイメージで言うと、80万円の金融商品を毎年箱に投入するイメージです。
下の③で後述しますが、6年目以降または2024年以降はジュニアNISAの中に金融商品を新規で入れることはできません。
③投資可能期間の限度

ジュニアNISAでは運用開始の年から5年目までまたは2023年の年末までのいずれか短い方まで新規で投資できます。
上の②でも書きましたが、6年目以降または2024年以降はジュニアNISA口座の中に金融商品を新規で入れることはできません。
そのため、もしジュニアNISAで運用したい方は早めに始めた方がいいです。
④5年経っても継続管理勘定(ロールオーバー)して最大20年間非課税で運用

5年の新規投資期間を過ぎても引き続きジュニアNISA口座内で放置しておけます。
投資は長い期間を使った方がいいので、より節税効果が大きくなります。
ただし、そのためには継続管理勘定(ロールオーバー)を申請しておく必要があります。
運用している金融機関から案内が来るはずなので、案内が来たら忘れずにやっておきましょう。
⑤一部を現金化することは不可
ジュニアNISAの中のお金の一部だけをジュニアNISAの外に出すことはできません。
そのためジュニアNISAの中のお金を使いたいときは解約するしかありません。
株の配当金やETFの分配金などでジュニアNISA口座内に現金が貯まっていく場合も同じです。
そのためジュニアNISAを解約するまでは、もらった配当金を消費にも使えず、さらにジュニアNISAの口座内では利息もつかないので豚積みすることになります。
これは気を付けた方がいいですね。
⑥解約すると税金がかかってしまう

ジュニアNISAを投資開始から2023年以前(または5年以内)に解約してしまうと、これまでの運用益に対して正規の税金(利益の20.315%)がかかってしまいます。
ジュニアNISA制度の趣旨として、長期で運用をすることを想定しているからです。
そのため、ジュニアNISAを解約しなくても大丈夫なように計画的な運用を行いましょう。
⑦口座を他の金融機関には移せない

ジュニアNISAは他の金融機関へ引っ越しはできません。
どうしても他の金融機関でジュニアNISAをやりたくなったら一度ジュニアNISAを解約する必要があります。
その場合は上記⑥で書いたように税金がかかってしまうことと、ジュニアNISAは2023年までしか新規投資できないことを考えると金融機関を途中で変えることはお勧めできません。
具体的にシミレーションしてみる
実際に子供が生まれた年に80万円×5年でジュニアNISAで投資を開始し、子供が18歳まで運用して利益を確定したとします。
前提
・毎年80万円を投資
・子供が0歳から5歳になるまで新規で投資
・18年間運用した後、利益を確定
・運用利回りは5%とする
(過去200年間の米国株の利回りは6.8%なので少し保守的に見積)

18年後に833万円となりました。
では18年後に子供が大学に進学する時には、具体的にどのくらいの費用がかかるのでしょうか?
以下のサイトを参考にします。
https://allabout.co.jp/gm/gc/18712/
自宅通勤で大学に行くのであれば国公立、私立文系、私立理系くらいであればジュニアNISAで賄えるイメージです。
ジュニアNISAに向く人
私が考えるジュニアNISAに向いている人は以下です。
・子供がまだ小さく、運用期間を長く取れる方
・資金に余裕があり、ジュニアNISAの口座内からお金を引き出せなくても大丈夫な方
逆に運用益が短い方は運用期間があまり取れないので、あまりお勧めできません。
ジュニアNISA自体が少しクセのある制度ですので、始める時はよく考えた方が安全です。
ジュニアNISAに向いている金融商品
ジュニアNISAの特徴から、向く金融商品と向かない金融商品があります。
向いているのは株式を含んだ投資信託で、その理由は以下です。
・金融商品の中で株が最も利益を得やすい
・投資信託であれば長期間安心して持っていられる
・投資信託であれば年に1回以上出る分配金を再投資できるので、ジュニアNISA口座内で現金が寝ることが無い
以上から、私はeMAXIS Slim全世界株式かeMAXIS Slim米国株式を中心にしています。
この辺の投資戦略については別記事で書きます。
株の強さについては以下記事も参照ください。

ジュニアNISAの始め方
ジュニアNISAはどこかの金融機関(証券会社、銀行)で始めることになりますが、証券会社をお勧めします。
その中でもSBI証券か楽天証券で始めるのがいいと思います。
その理由は以下です。
・銀行に比べて証券会社の方が取り扱う商品が多い
・証券会社の中でもSBI証券と楽天証券は取り扱う商品が多い
ちなみに私はSBI証券で運用しています。
まとめ
ジュニアNISAをうまく使うことで20年間運用した運用益にかかる税金を払わずに済む
最大400万円(80万円×5年)を投資の元手にできる
ジュニアNISAはお金を途中で引き出しにくいので資金に余裕を持って始めること
ジュニアNISAを途中で金融機関を変えることはできないので、選ぶ金融機関は吟味すること(SBI証券と楽天証券がお勧めです)
皆様のQOL向上に役立てて頂くと幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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